2020年新作エロゲ総括
- 2021/01/01
- 22:15
あけましておめでとうございます。お久しぶりです。毎年これだけは書きたいなと思い今年もブログの管理画面を開きました。
ツイッターの方ではそこそこ顔を出しているのですが、なかなかブログに手を付けられず、批評空間の感想などで妥協してしまっている毎日です。
そもそも平日は殆ど時間が無くなってしまいました。仕事が悪いよ仕事が。
2020年の総プレイ本数は253本、うち新作が80本ちょっとでした。批評空間のデータで数えているので非18禁だったりよく分からないアペンドがついていたりするので、実際はもう少し少ないかもしれません。
新型コロナウイルスの関係もあり年の前半はそこそこ時間があったのですが、後半は怒涛の忙しさであまり進みませんでした。
今年もそれなりの本数を目標にしつつ、声優買いをメインにできるだけペースに波の少ない1年にしていきたいと思っています。
例年通り新作トップ5をメインに感想を書いていきます。
5位 かけぬけ★青春スパーキング!
そこそこ期待はしていましたが、まさかこんなに好きになるとは思いませんでした。テキストは面白いし、鹿島理々は可愛いし、萌えゲーとしても文句のつけようがありません。どの個別でも思い思いの青春を見せてくれるので違う楽しみ方ができるのも良いですね。
何と言っても橘花√が必見で、好きな声優さんだっただけに本当に大好きなシナリオになりました。ただのサブキャラクターだと思っていたのですがバチバチのメインキャラクターでしたね……。賛否はあると思いますが、この話における主人公の生き方が素敵だし、それを知っているからこそラストシーンが輝くというか。
最近はサガプラネッツに敗北しっぱなしですね。絵が可愛くて声が可愛くて話が面白いとかズルいんだよなあ……。自分好みの作品が続いているので、これから先も新作は買っていきたいと思います。
4位 ハミダシクリエイティブ
まどソフトからこんな素晴らしい作品が出るなんて正直思ってもいませんでした。まどソフトさん偏見で物事を語ろうとしてごめんなさい……。本当にたまたま声優買いしただけの作品なのですが、結果的には自分好みの大当たりでした。
主人公の性格が設定とは似つかないほどにキッチリしており、なおかつヒロインに経済力と常識があり、おまけに恋愛観までしっかりしているという非の打ち所がない作品です。タイトルの「ハミダシ」という部分はヒロインが学生でありながら著名人で仕事をしているという部分に繋がっており、それがヒロインたちの常識力を高めるのに一役買っています。
設定だけでも天才なのですが、妹が声優だったり、引きこもりの同級生が主人公の好きな絵描きだったり、配役も素晴らしいです。その積み重ねが個別の恋愛にも生きてくるし、かつ恋愛に対して(そのキャラクターなりに)真面目に向き合ってくれるのが本当に好きでした。こればかりは声優買いした自分を褒めたいし、まどソフトに拍手を送りたいですね……。ありがとうまどソフト。
自分は特に常磐華乃が好きでした。自分の行動への意味の持たせ方だったり、仕事に対してストイックに生きているところが何よりも好き。ひよりん派閥も強いので2つに分かれているイメージがあります。
3位 9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと
毎年発売された4部作の完結編です。正直1作目をプレイした時はあまり手ごたえがなかったのですが、2作目3作目と順を追っていくうちにどんどん面白くなり、完結編である今作は圧巻の一言でした。
ある程度流れを引っ張った上での今作なので展開自体は読めなくもないですが、それをキッチリ完結させ、かつ面白く読ませるための演出に富んでるのが良かったです。プレイした人には伝わるかと思いますが、大体中盤辺りの例の演出には本当に驚かされました。読めると言えば読めるかもしれないけれども。
満を持してヒロインとして登場した結城希亜は終盤めちゃめちゃ可愛かったですね。夏和小ボイスであんな声出されたら反則なんだよなあ……、完全にプレイヤーの好きなもの、求めているものを分かっていて供給されてくるものに対して頷くことしかできませんでした。
完全に終わったと思っていましたが続きが出るみたいなので楽しみです。既に面白くないわけがないところまで来ているのでズルいですね。
2位 さくらの雲*スカアレットの恋
終わった後大正時代にすこぶる詳しくなったように感じられる作品です。そこそこ史実に忠実にシナリオが進んでいく上にその出来事ひとつひとつがかなり重要なので、実際結構詳しくなったような気がします。
前作アメイジンググレイスもそうでしたが、とにかくプレイヤーを騙すような演出が上手く、それに乗せられて真実を教えられた時の清々しい感じがなんともたまりません。前作が前作なので今回はひとつくらい伏線を暴いてやろうと意気込んでプレイしてましたが、なにひとつ当てられることなく綺麗に伏線回収の波に飲まれてしまいました。これがあるからやめ時が見つからないし、プレイ中本当に楽しかったですね。
最後の演出もまた良く、それでいて考察要素に溢れているのも良いところです。設定が設定なので自分で補完して楽しむことも可能だし、語るところと描写不足で終わらせるところのメリハリがハッキリしていて加減をつけるのが上手ですね。プレイ中に楽しませるところだけでは終わらないというのが素晴らしいです。このライターの次回作は出たら間違いなく買いますね……。
1位 白昼夢の青写真
どう考えてもバケモン級の作品。評判だけは聞いていましたがプレイできたのは結局年末近くなってからでした。これを発売日に買ってプレイできなかった過去の自分への後悔が凄まじいです。
最終的にはひとつのことを表現するためだけの物語なのですが、それに至るまでの3つの恋愛物語がまず最高で、どれも非常に完成度が高い。3つとも扱ってるテーマが違うので好みが分かれるポイントですが、共通して言えるのは夢に向かって進む物語であることと、ある種の決断を強いられる物語である点です。自分はケース3のシナリオが本当に好きで、これが今年の新作で一番好きなシナリオになりました。桃ノ内すももの生き方は本当に尊敬の念しかないので、気になった人は是非プレイしてみてください。
その後に3つのケースを束ねる形で描かれるケース0は圧巻です。多少冗長気味に語られる部分こそあるものの、2人の積み重ねがよく生きたシナリオになっており、最後のシーンまで含めて完成度が本当に高かったです。興奮しすぎて補正がかかっていた部分はあるかもしれませんが、それでも涙の止まらないシナリオ展開に完全に心を奪われてしまいました。
ラプラシアン作品はキミトユメミシ以来でしたが、ここまでのレベルになっていたのかと驚きました。緒乃ワサビさんは単独で組み立てるのが良いのかもしれませんね。やりたいことがハッキリしてる分、それに対して純粋に描けていたシナリオだったように感じました。
番外編 天ノ少女
7年くらい待ち続けていた作品が何故か突然完結しました。終わってしまったことが今でも信じられません。終わって初めて、7年間待っていたその時間にこそ意味があったんだと知りました。待っている楽しさは待っている時にしか味わえず、プレイしてしまったら一瞬なんですよね。そのことを強く実感した完結編でした。
これだけ待っていて思い出補正に溢れていないわけがないので番外編としています。普通につけてしまったら当然1位になるし、殻ノ少女シリーズはそれだけ自分にとって意味のある作品でした。
内容について触れてみると、今回も新たな事件を皮切りに過去の事件との繋がり、パラノイアの断ち切りが行われていくシナリオになっています。まず普通にプレイしていても展開が面白いので、思い出補正とか抜きにしても飽きずにプレイすることができました。虚ノ少女の時もそうでしたがもうとにかく話が面白いのが凄いですね……。自分の求めている本筋からは大きく外れていても、早くしろという気持ちが全くわいてこないのでびっくりしました。
続き物なので当然過去作ネタなども出てきますし、過去作から引き継いだ色々なものが完結します。全てが綺麗に完結したとは言えない最後でしたが、それでも殻ノ少女から順番にプレイしてきて見たラストシーンは確かにこの作品からの解放をもたらしてくれるものでした。あまりにも綺麗すぎて、もはやこの最後は最初から決めていたんじゃないか?とすら思えました。
この先こんなに待たされることはないだろうし(サクラノ刻は残っていますが)、ランス10なんかと同様伝説の作品のひとつの時代が終わってしまったような気がします。それにしてもFLOWERS4部作終わらせてから開発始めてよくこんなにちゃんと完結させたなあと思いました。謎はまだ残っていないこともないのでドラマCDなりなんなりは出そうですが。
そういえば公式でチラっと言っていましたがカルタグラのHD版が出るとかでないとか。カルタグラからずっと出演しているキャラクターも多いシリーズなので、これを機に改めて再プレイできるなら嬉しい限りですね。
ツイッターの方ではそこそこ顔を出しているのですが、なかなかブログに手を付けられず、批評空間の感想などで妥協してしまっている毎日です。
そもそも平日は殆ど時間が無くなってしまいました。仕事が悪いよ仕事が。
2020年の総プレイ本数は253本、うち新作が80本ちょっとでした。批評空間のデータで数えているので非18禁だったりよく分からないアペンドがついていたりするので、実際はもう少し少ないかもしれません。
新型コロナウイルスの関係もあり年の前半はそこそこ時間があったのですが、後半は怒涛の忙しさであまり進みませんでした。
今年もそれなりの本数を目標にしつつ、声優買いをメインにできるだけペースに波の少ない1年にしていきたいと思っています。
例年通り新作トップ5をメインに感想を書いていきます。
5位 かけぬけ★青春スパーキング!
そこそこ期待はしていましたが、まさかこんなに好きになるとは思いませんでした。テキストは面白いし、鹿島理々は可愛いし、萌えゲーとしても文句のつけようがありません。どの個別でも思い思いの青春を見せてくれるので違う楽しみ方ができるのも良いですね。
何と言っても橘花√が必見で、好きな声優さんだっただけに本当に大好きなシナリオになりました。ただのサブキャラクターだと思っていたのですがバチバチのメインキャラクターでしたね……。賛否はあると思いますが、この話における主人公の生き方が素敵だし、それを知っているからこそラストシーンが輝くというか。
最近はサガプラネッツに敗北しっぱなしですね。絵が可愛くて声が可愛くて話が面白いとかズルいんだよなあ……。自分好みの作品が続いているので、これから先も新作は買っていきたいと思います。
4位 ハミダシクリエイティブ
まどソフトからこんな素晴らしい作品が出るなんて正直思ってもいませんでした。まどソフトさん偏見で物事を語ろうとしてごめんなさい……。本当にたまたま声優買いしただけの作品なのですが、結果的には自分好みの大当たりでした。
主人公の性格が設定とは似つかないほどにキッチリしており、なおかつヒロインに経済力と常識があり、おまけに恋愛観までしっかりしているという非の打ち所がない作品です。タイトルの「ハミダシ」という部分はヒロインが学生でありながら著名人で仕事をしているという部分に繋がっており、それがヒロインたちの常識力を高めるのに一役買っています。
設定だけでも天才なのですが、妹が声優だったり、引きこもりの同級生が主人公の好きな絵描きだったり、配役も素晴らしいです。その積み重ねが個別の恋愛にも生きてくるし、かつ恋愛に対して(そのキャラクターなりに)真面目に向き合ってくれるのが本当に好きでした。こればかりは声優買いした自分を褒めたいし、まどソフトに拍手を送りたいですね……。ありがとうまどソフト。
自分は特に常磐華乃が好きでした。自分の行動への意味の持たせ方だったり、仕事に対してストイックに生きているところが何よりも好き。ひよりん派閥も強いので2つに分かれているイメージがあります。
3位 9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと
毎年発売された4部作の完結編です。正直1作目をプレイした時はあまり手ごたえがなかったのですが、2作目3作目と順を追っていくうちにどんどん面白くなり、完結編である今作は圧巻の一言でした。
ある程度流れを引っ張った上での今作なので展開自体は読めなくもないですが、それをキッチリ完結させ、かつ面白く読ませるための演出に富んでるのが良かったです。プレイした人には伝わるかと思いますが、大体中盤辺りの例の演出には本当に驚かされました。読めると言えば読めるかもしれないけれども。
満を持してヒロインとして登場した結城希亜は終盤めちゃめちゃ可愛かったですね。夏和小ボイスであんな声出されたら反則なんだよなあ……、完全にプレイヤーの好きなもの、求めているものを分かっていて供給されてくるものに対して頷くことしかできませんでした。
完全に終わったと思っていましたが続きが出るみたいなので楽しみです。既に面白くないわけがないところまで来ているのでズルいですね。
2位 さくらの雲*スカアレットの恋
終わった後大正時代にすこぶる詳しくなったように感じられる作品です。そこそこ史実に忠実にシナリオが進んでいく上にその出来事ひとつひとつがかなり重要なので、実際結構詳しくなったような気がします。
前作アメイジンググレイスもそうでしたが、とにかくプレイヤーを騙すような演出が上手く、それに乗せられて真実を教えられた時の清々しい感じがなんともたまりません。前作が前作なので今回はひとつくらい伏線を暴いてやろうと意気込んでプレイしてましたが、なにひとつ当てられることなく綺麗に伏線回収の波に飲まれてしまいました。これがあるからやめ時が見つからないし、プレイ中本当に楽しかったですね。
最後の演出もまた良く、それでいて考察要素に溢れているのも良いところです。設定が設定なので自分で補完して楽しむことも可能だし、語るところと描写不足で終わらせるところのメリハリがハッキリしていて加減をつけるのが上手ですね。プレイ中に楽しませるところだけでは終わらないというのが素晴らしいです。このライターの次回作は出たら間違いなく買いますね……。
1位 白昼夢の青写真
どう考えてもバケモン級の作品。評判だけは聞いていましたがプレイできたのは結局年末近くなってからでした。これを発売日に買ってプレイできなかった過去の自分への後悔が凄まじいです。
最終的にはひとつのことを表現するためだけの物語なのですが、それに至るまでの3つの恋愛物語がまず最高で、どれも非常に完成度が高い。3つとも扱ってるテーマが違うので好みが分かれるポイントですが、共通して言えるのは夢に向かって進む物語であることと、ある種の決断を強いられる物語である点です。自分はケース3のシナリオが本当に好きで、これが今年の新作で一番好きなシナリオになりました。桃ノ内すももの生き方は本当に尊敬の念しかないので、気になった人は是非プレイしてみてください。
その後に3つのケースを束ねる形で描かれるケース0は圧巻です。多少冗長気味に語られる部分こそあるものの、2人の積み重ねがよく生きたシナリオになっており、最後のシーンまで含めて完成度が本当に高かったです。興奮しすぎて補正がかかっていた部分はあるかもしれませんが、それでも涙の止まらないシナリオ展開に完全に心を奪われてしまいました。
ラプラシアン作品はキミトユメミシ以来でしたが、ここまでのレベルになっていたのかと驚きました。緒乃ワサビさんは単独で組み立てるのが良いのかもしれませんね。やりたいことがハッキリしてる分、それに対して純粋に描けていたシナリオだったように感じました。
番外編 天ノ少女
7年くらい待ち続けていた作品が何故か突然完結しました。終わってしまったことが今でも信じられません。終わって初めて、7年間待っていたその時間にこそ意味があったんだと知りました。待っている楽しさは待っている時にしか味わえず、プレイしてしまったら一瞬なんですよね。そのことを強く実感した完結編でした。
これだけ待っていて思い出補正に溢れていないわけがないので番外編としています。普通につけてしまったら当然1位になるし、殻ノ少女シリーズはそれだけ自分にとって意味のある作品でした。
内容について触れてみると、今回も新たな事件を皮切りに過去の事件との繋がり、パラノイアの断ち切りが行われていくシナリオになっています。まず普通にプレイしていても展開が面白いので、思い出補正とか抜きにしても飽きずにプレイすることができました。虚ノ少女の時もそうでしたがもうとにかく話が面白いのが凄いですね……。自分の求めている本筋からは大きく外れていても、早くしろという気持ちが全くわいてこないのでびっくりしました。
続き物なので当然過去作ネタなども出てきますし、過去作から引き継いだ色々なものが完結します。全てが綺麗に完結したとは言えない最後でしたが、それでも殻ノ少女から順番にプレイしてきて見たラストシーンは確かにこの作品からの解放をもたらしてくれるものでした。あまりにも綺麗すぎて、もはやこの最後は最初から決めていたんじゃないか?とすら思えました。
この先こんなに待たされることはないだろうし(サクラノ刻は残っていますが)、ランス10なんかと同様伝説の作品のひとつの時代が終わってしまったような気がします。それにしてもFLOWERS4部作終わらせてから開発始めてよくこんなにちゃんと完結させたなあと思いました。謎はまだ残っていないこともないのでドラマCDなりなんなりは出そうですが。
そういえば公式でチラっと言っていましたがカルタグラのHD版が出るとかでないとか。カルタグラからずっと出演しているキャラクターも多いシリーズなので、これを機に改めて再プレイできるなら嬉しい限りですね。