このシリーズも自己満足ですが月2,3は書きたいなと思いながら始めたのですが、思った以上に月日が流れるのは早いもので、気が付いたら3月も半ばになっていました。自分は全く悪くありません。
ついでに書きますが、最近あったことと言えば、新作検討で欲しいなと思ってた作品が結構な頻度で飛んでいったことでしょうか。3月大本命のはずだった「
この恋、青春により。」を始め、
夏ノ鎖パッケージ版のみ4月に延期になったり、あじ秋刀魚がサブで出演している「
ウィザーズコンプレックス」も4月に飛んだり…などなど。大体この時期に体験版が出ていないと延期確定みたいなところがありますけど、それにしてもやっぱりよく飛びますねこの業界。つらい。
まあせっかくなので自分のオススメということでこの機会にチェックしてみてください(宣伝)。
そういうわけでつらつらと「
できない私が、くり返す。」について書いていこうと思いますが、とりあえず一番最初にこの作品について言っておきたいのは、ライターの描きたいという意志が全面に出ている作品だということです。日常会話が控えめに言ってもあまり面白く感じなかったり、メインの詩乃以外の√が時計の設定を補完する程度の役割しか果たしていなかったり、ゆめ√のクレイジーサイコレズが独り歩きしていたりなど、ツッコミどころこそ多いですが、詩乃√及びそれを終えた後に聞くボーカルソングは本当に圧巻。歌詞を噛みしめながら聞くとなお良しで、歌詞とシナリオの見事な親和性に魅せられる作品です。こんなこと前回も書いたような気がしますが気にしない。
また、できわたの魅力として、絵が気に入った人は買ってもいいと思います。かく言う自分も元はと言えばシナリオは気になっていた程度で半分くらい絵買い音楽買いなのですが、岩出山未喜ちゃんは本当にかわいいです。あとはシナリオの都合上あまり出ていませんが漣さんも相当かわいいです。手塚りょうこさんの声が妙に嵌っているので、好きな人は必見かもしれないですね(強引)。
音楽についてサウンドは西坂恭平さん。ごく最近(2015年度くらいから)のあかべぇの楽曲は大体この人が担当していますが、万能感が本当に凄い。これから貼りますボーカルソングの作詞も西坂さんで、最近の楽曲のボーカルソングの作詞もおそらくこの人です。その作品の雰囲気に合わせて作編曲+作詞が出来る、特にこの作品の歌詞は心に響きましたし、本当に好きなクリエイターさんですね。ちなみに最近の作品だと、「
働くオトナの恋愛事情」の「
Secret Liqueur」がオススメです(なおフルはまだ出ていない模様)。
普段はBGMには全然触れないのですが少しだけ触れておくと、「
XX:Calling」なんかは最高にオススメです。簡単に言うとRe:callのピアノアレンジバージョンですが、まあ安定した素晴らしさです。主題歌のピアノアレンジって何にでも言えますけどずるい上に安定して完成度高いですよね。
音源については、主題歌「Re:call」については霜月はるかさんのアルバム2種(
なないろスコア、
PCソングベスト)にも入っていますが、その他BGMとED曲ボイスレターに関しては完全に初回版同梱のサウンドトラック限定なのでゲームと同時に買うしかないみたいです(初回同梱のサントラだけわざわざ別売りにされているケースは珍しい)。音源だけ手に入れるのが難しい作品ですが、どうせなのでプレイして余韻を噛みしめましょう。
主題歌「Re:call」ムービーが既に神。必見です。時計の演出とか初めて見た時めちゃくちゃ震えました。歌詞の意味はショートバージョンなので少しわかりにくいですが、フルになるとそれはそれでシナリオのネタバレになる(=圧倒的本編リンクの素晴らしい歌詞)ので、意識しながら聞くならやはりクリア後の方がいいかもしれません。2番からは言葉1つ1つを意識するだけであらゆる歌詞が本編に繋がっていくことが分かると思います。
音楽について少し話を足すと、イントロの入り方など凄く独特な印象を受けますが、それが時計の演出と合わさってこの曲の味になっているのが素晴らしい。メロディラインにもこの独特な編曲は続いていきますが、サビは転じて普通に盛り上がるのもまた良い。ボキャブラリーの貧困がばれてしまうのでこれ以上は語れませんが、バックの音など意識しながら聞いてみるとまた違った良さが感じられると思います。
ED曲「VOICE LETT;∃Я」少し凝った題名ですが、読み方はボイスレターで問題ないです。どうしてボイスレターという単語をわざわざこのような形にしたのかなどは本編プレイしながら妄想するとかなり捗ると思います。歌詞のスタイルとしては作詞家が同じということもあり全体的にRe:callに近い上、スタイルも大差ありませんが、歌詞のベクトルが全然違うので考え方によっては全く違った意味に取れるかもしれません。
曲の特徴としては、サビに向けて段々盛り上がっていくバラード調なのが特徴。Aメロ前半は非常に控えめですが、Bメロサビと続くにつれて曲としての力強さが増していく。盛り上がった先に行きつくサビのメロディはもう圧巻の一言。コーラスも相まって最高の楽曲に仕上がっています。実は自分としてはRe:callよりも好きだったりします。CメロはCメロでまた違った盛り上がりを見せてくれますし、先は読める曲ながら聞いていて飽きない感じはします。
Re:callは曲だけは知ってるって方も多いと思いますし、これを機に本編にも興味を持っていただけたらいいなと。自分はあくまでもこの作品は音楽と作品で1つの芸術品だと考えているので、本編と合わせて音楽を聞いてもらいたいです。まあそうはいっても興味を持たないことには意味がないので、とりあえず聞いてみてください(やっつけ感)。