せっかく昨日ブログを久々に動かせるような機会を与えていただいたのと、せっかくだからもう1つくらいなんか喋っておきたいなということで書き始めたんですが、今回も自分の好きな作品に関する趣味の話です。
失恋が印象的な作品、というと自分の中では結構色々出てきて、挙げ始めるともしかしたらネタバレになってしまいかねないので無難なものだと「white album2」とか「ヒマワリと恋の記憶」みたいなのが思い浮かびます。それでこのあたりの作品は大体失恋描写がそのまんま自分の中の評価にかなり影響を与えていたりするのですが、じゃあなんでそんなに失恋描写が好きなのか?という話をしたいと思います。まあ言ってしまえば自分語りなんですけど。ちなみに以前青春の話とかいう記事を書いたような気がするのですが、一応に似たような話が出てきます。
失恋描写の前提
実際にゲームをプレイしながらこんな高尚なことを考えているわけがないのですが、せっかくなのでこのあたりのことを分析的に捉えてみます。
ノベルゲームにはほぼ必ず失恋があります。シナリオが一本道の場合はないことがありますが、ヒロインが2人以上いれば、殆どの場合で必ずどちらかを選ばなければならない。片方と結ばれている間、もう片方はどう頑張っても結ばれることはないという状況。ノベルゲームの性質上分岐があるのは当たり前なのですが、こうやって考えてみると「1人を攻略した後他の子を攻略できなくなった」と語る人の気持ちもよく分かります。更に言うと攻略ヒロインが5人いれば、作品によっては結ばれなかった4回分(もしくは分岐でそれ以上の)別の失恋描写を見せられるようなものもありますからね。
このようにほぼ全てのヒロインに隠れたところで失恋の機会が用意されてるのがノベルゲームの良いところでもあります。これに加えて、特に失恋描写が印象的なヒロインなどは、決まって共通などから好意を寄せているというのがあります。ヒロインによっては個別に入るまでは全く主人公に好意を寄せてくれないパターンなどもあるからです。この時、特に幼馴染ヒロインなんかがいる場合は、主人公がこの個別√のヒロインに恋をしていることを知ってしまった瞬間が失恋のポイントになります。
つまりは、共通√もしくは過去編などで主人公への恋愛感情が明確になっているキャラクター、もしくはそれに似たような積み重ねが生きているキャラクターほど、結ばれなかった時のショックが大きくなる。ライターがどう描くかなどは置いといて、失恋するヒロインの立場に立って考えてみると、表面上では強がって新しく結ばれた2人を応援してくれる子もいますが、1人になったら泣いているなんてパターンもあります。
この一連の積み重ね(見てきた時間)が長いヒロインほど、失恋描写の衝撃度なんかは上がる気がします。こういうのを見てしまうとより2人が結ばれてほしいという気持ちも同時に強くなってしまう。ちなみに例えば3人で学生時代を過ごしてきたなんて作品があれば、心の行方がどこに行けばいいか分からずああああってなることもたまにあります。
印象的なヒロインなど
失恋描写というのはそのヒロインの全力さを知っていれば知っているほど、正直かなり心が痛みますが、自分はこのくらい恋愛に全力になってくれる子が好きです。主人公との時間の積み重ねがはっきりしている子ほど、素直に引いてくれるとは考えにくい。その時に潔く身を引いてもなお1人になると泣いてるとか、思わずその場で涙を溢れさせてしまうとか、そういう自分の感情に素直な子が大好きです。
勿論結ばれた喜びで涙を流してしまうような子も大好きです。でもそれ以上に失恋描写に関して自分が取り上げたくなってしまうのは、こっちの描写の方が人間的な感情が爆発していることが多いというか、本当の意味で自分に素直に感情を表に出してくれるというか。どんなに性格がひねくれた子でも、この瞬間だけは本当に真っすぐで、全力で主人公のことを追いかけていたということが分かる瞬間でもあります。他の個別√で見てしまっても、あまりにこちらが印象的だとそのヒロインが脳裏に焼き付いて離れなくなったりもします。
これは作品によるのですが、失恋している時の方が圧倒的に魅力的に映るようなヒロインがいる場合もあります。個人的にはホワイトアルバム2の雪菜さんなんかがそうです。cc以降幾度となく見せつけられる彼女との失恋シーンで心を打たれた人も非常に多いと思います。分かり切っているようなことを言うと、特に小春√でのファミレスでの対比のCGとか。どうしてこんなに結ばれてる以上に失恋シーンの方が印象に残るのかは正直上手く説明できません。でも彼女にはそういう不思議な魅力がある気がします。雪菜が大好きな人にはごめんなさい。
反面失恋描写を見せられれば見せられるほど結ばれてほしいと強く願ってしまうヒロインもいます。MORE作品(ヒマ恋とかゴールデンアワーとか)は特にそうでした。幾度となく(?)語ってきた恋×シンアイ彼女の彩音もこれに該当します。こういう子は非常に恋愛に対して素直で、そしてようやく見つけたたったひとつの生きる目標に対して全力で生きています。主人公を追いかけて同じ学科に戻ってくるようなヒロインの失恋描写とか見せられたら自分なんかはコロッと落ちてしまいます。冗談抜きで。
でもこうやって生きることに全力になれるのは本当に美しい。この場合は恋愛なわけですが、やっぱり全力で生きている人間には弱いです。涙を流したりというのはそれだけこの恋に全力を尽くしていた証でもあるわけですよね。生半可な気持ちで恋愛してたら仮に振られたとしてもここまで感情を表には出せないだろうし、結ばれたとしても全身で喜びを表現することはできないと思います。こういうのを見せられることに本当に弱いです。
需要があるのかないのかようわからん感じの思い付きで書いた記事ですが、こうやって書き出してみると割と何言ってるか分からないところが多くていかに言語化が難しい概念であるかを知ってしまいました。また上手く言語化できるような機会があればまたこんな感じの内容で関連させて書いてみたいと思います。
…正直ノベルゲームってつけなくてもよかったですね。