少し前にイノセントグレイの全作品批評みたいな記事を書きましたが、そういえば他にもコンプリートしてるブランドはないかなと思い自分のサマリーを確認してみたところ、(キラークイーン以降の)FLATはコンプリートしていたようなのでそれらの作品について自分なりに書いてみます。
このメーカーの一部の作品についてはある程度長めの感想を批評空間に(過去の自分が)落としていたりもするので、詳しい展開とか気になるようならそちらを見てもらってもいいかもしれません。過去の自分が何を書いたかはあまり覚えていないので、月日が経つと色々忘れてしまうんだなあみたいなことも感じていたり。
FLATと言えばシークレットゲームシリーズを筆頭に、なんだかんだでコンスタントに良作を生み出しているメーカーです。新作が出れば間違いなく買うのですが、最新作から1年半以上経過してなお何の情報もないので、まあ気長に待ちますと言うか、あまり期待はしていませんが。それでも新作はやっぱり欲しいですね。
キラークイーンURLはアーカイブ保存サイトから引っ張ってきたので正常に表示されるかは分からないのでご容赦下さい。
この作品は良くも悪くも健速という感じです。具体的に比較する作品を上げるとしたら、自分のプレイした中では「
遥かに仰ぎ、麗しの」の本校√でしょうか。
健速氏と言えば基本的に自己犠牲的な主人公を描きつつも、相互な愛を描くのが非常に上手い方だと思います。今作もそのような作風が遺憾なく発揮されていましたし、この時期の健速氏が好きなら間違いはないかと。
放課後の不適格者が好きな人とかは良く分かりません。
ちなみに√は2つあり、1つ目は先程説明したような通りなのですが、2つ目は割とエンタメ寄りの展開です。個人的にはどちらも文句なしに面白かったです。
シークレットゲーム -KILLER QUEEN-DEPTH EDITION-先程のキラークイーンのリメイクバージョンですが、シナリオが大幅に追加され、かつ展開が微妙に違ったりして、前作とは全く違った気色の作品になっています。キラークイーンはこれ1本やれば大丈夫とかそんなこともなく、むしろ自分としては両方やってほしいくらいです。特に終盤はご都合主義的な展開も出てきますが、中盤までの√は(ファンサービスなども併せて)問題なく楽しめますし、どちらかというとキラークイーンよりもバトルロワイヤル寄りの展開です。
うたてめぐりとにかく曲がズルい。一度は聞いて損はしない名曲が揃っています。主題歌の
causal chainは勿論、ED曲の
signは自分としては特に聞いてもらいたい曲です。このあたりは今後機会があれば別の記事の方で詳しく紹介しようと思います。
シナリオは世界観に嵌ってしまえばこちらも普通に面白いです。途中で長めの過去編が挿入されて蛇足感を覚えますが、これについても最後にはキッチリ回収されるので問題なし。細かいことを気にするならともかく、曲の良さも相まって普通に涙を流せるので、自分としてはかなりオススメです。
シークレットゲーム CODE:Reviseやりたかったことは伝わってくるのに、尺の足りなさや展開の閉まらなさが少し残念に感じました。しかしなんといってもキラークイーン系列のバトルロワイヤル系なので、そのあたりのシナリオが好きな人には文句なしに面白いと思います。
キラークイーンは閉鎖された建物の内部が舞台でしたが、今回は隔離された森の中が舞台になっており、気持ちフィールドが広くなっているのが魅力。キラークイーンと同じようで全然違った展開が楽しめます。
あとこれは個人的な話ですが、チェーンソーを振り回す異次元戦闘力のメイドキャラが好きでした。プレイされる予定の方がいましたら彼女の圧倒的な強さを確かめてみてください。
リベリオンズ Secret Game 2nd Stage BOOSTED EDITION一応コードリバイスのリメイクということになっていますが、まさにリメイクの意味のまんまで、本編の殆どが作り変えられています。なのでキラークイーンとシークレットゲームKQの差以上に別の作品となっていますが、実際にこのシリーズを楽しむだけならこちらだけでも大丈夫な気もします。内容は非常に充実している上、シークレットゲームシリーズの締めくくりとして素晴らしい終わり方が用意されているので文句もなし。バトルロワイヤル系、そして人間物語として、シリーズ最高傑作だと自分は思っています。
-atled- everlasting song同人版atledのリメイクらしいですが、自分は原作の方は未プレイなのでご容赦ください。
この作品は本当に泣けるのでやって損はないです。人生とは何なのか、タイムリープを通して複数の視点で考えさせられ、最後にはその視点となったキャラクターたちが協力し合い未来への希望を繋いでいく…最終章については賛否両論ですが、少なくとも自分は助け合いのシナリオとしてかなり好きでしたし、1~3章の感動が薄まるわけでもないので、まあ何が言いたいかと言うと好きです。タイムリープ作品としてもオススメです。
ちなみにこの作品、同時期に出た「
アステリズム -Astraythem-」と舞台を共有しているうえ、一部の登場人物がお互いの作品に遊びに行ったりしているので、併せてプレイすると面白い発見があるかもしれません。ちなみにアステリズム自体もタイムリープモノの名作です。完成されたタイムリープへの理論付けとその先の展開は、タイムリープモノの最高傑作だと思っています。
ひこうき雲の向こう側テンプレみたいな紹介しか出来なくて申し訳がないのですが、瑛莉√のエピローグは2014年の中でもかなり上位の出来です。それだけに個別中で瑛莉の考え方があまり理解できなかったのが悔やまれるのですが、このエピローグを見るためだけにでもプレイする価値はあると思います。他のヒロインについても特別悪いということはなく、瑛莉√が抜けているだけで、全体として十分良作と言える作品です。
以上7本がキラークイーン以降のFLATの作品ですが、こうしてみてもやはり良作揃いのメーカーだと思います。画像がないので殺風景ですがそれは本当に申し訳ないです。
あとは音楽でしょうか。中途半端にしか紹介できていませんが、基本的にどの作品も名曲揃いなので、曲の触りだけでも聞いてみてもいいかもしれません。→
FLAT VOCAL COLLECTION特に今はDMM様にて「
シークレットゲーム究極完全合体BOX」が半額で購入できるみたいです。シークレットゲームKQとリベリオンズが入ったBOXですが、この2本で5000円切りは正直破格なので、興味があれば是非。