えっちげーむのジャンル分けについて
- 2015/06/28
- 21:17
前回に引き続きなので、いわばそんな感じの記事です。長いこと気にはなってたし、自分の中での位置づけをはっきりしておきたかったので、ブログに書いて記事にするという形で残しておきたいと思います。
今回はタイトルの通り、俗に言われているジャンルも含めて、自分の中での作品のジャンル分けの話です。自分も漠然と○○ゲーという言葉は使っていますが、こんな風によく考える機会は今までなかったので。
①シナリオゲー
これはもうそのまんま「シナリオ重視の作品」という意味合いで良いんじゃないかと思います。シナリオが面白いからシナリオゲーって呼ばれるわけですし、それだけシナリオに牽引力があるからシナリオで他人に勧めることが出来るわけです。前回の記事の中身で言うなら、「感情移入できなくても面白い作品」という位置づけに入っている作品が多いです。それだけ楽しんで展開を読めますし、それほど深く考えなくても、伏線回収や複数視点などの要素も相まって「物語を読む面白さ」というのを一番感じやすい作品なのだと思います。
追加ですが、シナリオゲーというジャンルの中には、「泣きゲー」や「青春ゲー」と呼ばれる作品も含まれているような気がします。この2つも同様に牽引力が強いですし、泣きゲーは(個人差はあれど)最後に涙を誘ってくる展開が入っている、青春ゲーは見ているだけで眩しく、登場人物たちの一生懸命さが伝わってくる、読んでいて面白い作品というのは、シナリオが面白い作品であり、シナリオゲーであるという解釈もまた出来ます。
ただ、モノによっては、シナリオゲーが鬱ゲーや考察ゲーに分類されることがあるのは事実です。というか、もはやこの3つは紙一重なのかもしれません。いろんな言葉で言い分けられていますが、本質はやっぱり、「展開が面白くあること」だと思うので。
②考察ゲー
自分の中でそこそこ位置づけに迷っているのがこのジャンルです。そもそも「考察する」という行為自体、自分が嵌った作品にしかしないし、考察を強いられる状況というのが、基本的に描写不足であるからです。描写不足を脳内で補って楽しむことができる、もしくは自分なりに続きを考えたり、メッセージを読み取ったりできる、こう呼ばれているジャンルの作品は、そういう所に面白さを感じるのであって、「そもそも考察に値すると思わないくらい嵌れなかった」と感じた場合には成り立たないジャンルでもあります。
以前ツイッターでも書いた自分の結論になりますが、結局のところ、「考察ゲーは(本当の意味で)自分の中にあるもの」だと思っています。その人が考察したい、と思えば考察ゲーになるわけで。一般的に「考察ゲー」と呼ばれている作品は、単に考察しよう!って思ってしまう人が沢山いる、それだけその作品の世界観に嵌ってしまう人が多い、いわば「物語の世界に引き込むのが上手い作品」なのではないかと、自分は思います。
③鬱ゲー
これ自体は、「プレイした後気持ちが暗くなる作品」という解釈で間違いないと思いますが、これもまた人によって鬱になる作品とならない作品があるのは然りです。もしかしたら高校生の明るい日常生活を見て、過去に思いを馳せて辛くなる人がいるかもしれませんし、単純に人が殺されるという展開に対して鬱になる人もいるかもしれません。鬱になる状況というのは人それぞれですし、それを咎めることも出来ません。
ただ、大多数が終わった後切ない気持ちになる、という考え方はまた出来ると思いますし、実際これが正しい認識なのでしょう。自分が今まで手に取ってきた、いわゆる鬱ゲーというジャンルは、基本的にこの傾向が強かったです。展開がとにかく暗い。どんどん暗い方向に行ったり、そもそも暗かったり、結局救われなかったり、作品によって細かい部分はまちまちですが、やはり共通していえるのが、「暗い雰囲気」ということです。鬱ゲーと言ったら、暗い雰囲気の作品を想像するのは、まあある意味正しいと言えばそうですし、当たり前と言えばそうなのですが。
④萌えゲー及びキャラゲー
今回の記事で一番書きたかったのは実はこれです。萌えゲーとかキャラゲーとかそういう言葉が飛び交っていますが、そもそもこいつらはなんなんだって話です。以前は、「シナリオがクソだからキャラゲー」とか、「キャラが可愛いだけだから萌えゲー」みたいなマイナスのイメージで使われているのを耳にしましたが、最近はどうなんでしょう。やはり、この2つのジャンルについて、肯定的なイメージを持っていない人は少なからずいるでしょう。
そもそも、萌えゲーもキャラゲーも、「キャラクターの可愛さを最大限に引き出し、そのキャラクターとの恋愛シュミレーションを楽しむ作品」だと思っているので、自分の中では2つのジャンルの意味は一緒です。萌えゲーだろうがキャラゲーだろうが意味は一緒ってことです。否定的な意味でキャラゲーを使い、肯定的な意味で萌えゲーを使うという感じで使い分けをしている人もいますが、少なくとも自分はマイナスのイメージでこの言葉を使いたくはないですし、2つのジャンルに大差があるとは思えません。
肝心の内容ですが、先程簡潔に説明した内容でほぼ問題はありません。ただ、昨今の萌えゲーキャラゲーと呼ばれるジャンルが否定的に見られやすいのは、余計なシリアスが入っている作品が多いからなのだと思います。「自分はこの作品の絵が好きでキャラクターがホント可愛いと思う。だからめいいっぱい萌えさせてくれ。」と思っているユーザーも少なくありません。少なくとも自分はそう思っている側のユーザーですし、萌えゲーに求めるものと言ったら、とにかく濃厚なイチャラブ、これに尽きます。
萌えゲーと呼ばれる作品で自分が好きな具体例をあげますと、「星織ユメミライ」「ゆきこいめると」「フレラバ」「ピュアコネクト」このあたりでしょうか。この作品に(基本的に)共通しているのは、「余計なシリアスを排除して、キャラクターの魅力を引き出すことに全力を注いでいる」点です。シナリオに特別起伏があるわけではない、だがそれが良い、それが萌えゲーのあるべき姿なのだと、自分は思っています。しかし、こういう(自分から見て)萌え一点特化に作られている作品というのが少ないのは事実です。名前は出しませんが、「絵が可愛いのに勿体ない」って感じた作品も過去にありましたし。
まとめ
ゲームジャンルは基本的に個人の心の中にあるものだと思いますが、大多数が同じことを考えている場合には、やはりその心の中で思っているジャンルというものが公に出てくるわけで、気が付いたらそのジャンルが公に浸透している、なんてケースは沢山あります。実際、この一般的なジャンル分けにしても、プレイヤーが増える中で、自然と出来上がってきたものだと思いますし。
今回の記事はあくまで自分の心の中の話ですが、少なくとも自分の心の中でだけでも、明確なジャンル分けを持っておくのは悪いことではないと思います。好きなジャンル嫌いなジャンル、人それぞれあると思いますし、もしかしたら同じジャンルの中でも更に仕分けが発生して、その中で好き嫌いが分かれるかもしれませんし。
感情移入の話も含めて、自分にとっての合う合わないを考えるのは割と楽しいことなんじゃないかと、今回もまた認識した記事でした。(なお完全に自己満足の模様)
今回はタイトルの通り、俗に言われているジャンルも含めて、自分の中での作品のジャンル分けの話です。自分も漠然と○○ゲーという言葉は使っていますが、こんな風によく考える機会は今までなかったので。
①シナリオゲー
これはもうそのまんま「シナリオ重視の作品」という意味合いで良いんじゃないかと思います。シナリオが面白いからシナリオゲーって呼ばれるわけですし、それだけシナリオに牽引力があるからシナリオで他人に勧めることが出来るわけです。前回の記事の中身で言うなら、「感情移入できなくても面白い作品」という位置づけに入っている作品が多いです。それだけ楽しんで展開を読めますし、それほど深く考えなくても、伏線回収や複数視点などの要素も相まって「物語を読む面白さ」というのを一番感じやすい作品なのだと思います。
追加ですが、シナリオゲーというジャンルの中には、「泣きゲー」や「青春ゲー」と呼ばれる作品も含まれているような気がします。この2つも同様に牽引力が強いですし、泣きゲーは(個人差はあれど)最後に涙を誘ってくる展開が入っている、青春ゲーは見ているだけで眩しく、登場人物たちの一生懸命さが伝わってくる、読んでいて面白い作品というのは、シナリオが面白い作品であり、シナリオゲーであるという解釈もまた出来ます。
ただ、モノによっては、シナリオゲーが鬱ゲーや考察ゲーに分類されることがあるのは事実です。というか、もはやこの3つは紙一重なのかもしれません。いろんな言葉で言い分けられていますが、本質はやっぱり、「展開が面白くあること」だと思うので。
②考察ゲー
自分の中でそこそこ位置づけに迷っているのがこのジャンルです。そもそも「考察する」という行為自体、自分が嵌った作品にしかしないし、考察を強いられる状況というのが、基本的に描写不足であるからです。描写不足を脳内で補って楽しむことができる、もしくは自分なりに続きを考えたり、メッセージを読み取ったりできる、こう呼ばれているジャンルの作品は、そういう所に面白さを感じるのであって、「そもそも考察に値すると思わないくらい嵌れなかった」と感じた場合には成り立たないジャンルでもあります。
以前ツイッターでも書いた自分の結論になりますが、結局のところ、「考察ゲーは(本当の意味で)自分の中にあるもの」だと思っています。その人が考察したい、と思えば考察ゲーになるわけで。一般的に「考察ゲー」と呼ばれている作品は、単に考察しよう!って思ってしまう人が沢山いる、それだけその作品の世界観に嵌ってしまう人が多い、いわば「物語の世界に引き込むのが上手い作品」なのではないかと、自分は思います。
③鬱ゲー
これ自体は、「プレイした後気持ちが暗くなる作品」という解釈で間違いないと思いますが、これもまた人によって鬱になる作品とならない作品があるのは然りです。もしかしたら高校生の明るい日常生活を見て、過去に思いを馳せて辛くなる人がいるかもしれませんし、単純に人が殺されるという展開に対して鬱になる人もいるかもしれません。鬱になる状況というのは人それぞれですし、それを咎めることも出来ません。
ただ、大多数が終わった後切ない気持ちになる、という考え方はまた出来ると思いますし、実際これが正しい認識なのでしょう。自分が今まで手に取ってきた、いわゆる鬱ゲーというジャンルは、基本的にこの傾向が強かったです。展開がとにかく暗い。どんどん暗い方向に行ったり、そもそも暗かったり、結局救われなかったり、作品によって細かい部分はまちまちですが、やはり共通していえるのが、「暗い雰囲気」ということです。鬱ゲーと言ったら、暗い雰囲気の作品を想像するのは、まあある意味正しいと言えばそうですし、当たり前と言えばそうなのですが。
④萌えゲー及びキャラゲー
今回の記事で一番書きたかったのは実はこれです。萌えゲーとかキャラゲーとかそういう言葉が飛び交っていますが、そもそもこいつらはなんなんだって話です。以前は、「シナリオがクソだからキャラゲー」とか、「キャラが可愛いだけだから萌えゲー」みたいなマイナスのイメージで使われているのを耳にしましたが、最近はどうなんでしょう。やはり、この2つのジャンルについて、肯定的なイメージを持っていない人は少なからずいるでしょう。
そもそも、萌えゲーもキャラゲーも、「キャラクターの可愛さを最大限に引き出し、そのキャラクターとの恋愛シュミレーションを楽しむ作品」だと思っているので、自分の中では2つのジャンルの意味は一緒です。萌えゲーだろうがキャラゲーだろうが意味は一緒ってことです。否定的な意味でキャラゲーを使い、肯定的な意味で萌えゲーを使うという感じで使い分けをしている人もいますが、少なくとも自分はマイナスのイメージでこの言葉を使いたくはないですし、2つのジャンルに大差があるとは思えません。
肝心の内容ですが、先程簡潔に説明した内容でほぼ問題はありません。ただ、昨今の萌えゲーキャラゲーと呼ばれるジャンルが否定的に見られやすいのは、余計なシリアスが入っている作品が多いからなのだと思います。「自分はこの作品の絵が好きでキャラクターがホント可愛いと思う。だからめいいっぱい萌えさせてくれ。」と思っているユーザーも少なくありません。少なくとも自分はそう思っている側のユーザーですし、萌えゲーに求めるものと言ったら、とにかく濃厚なイチャラブ、これに尽きます。
萌えゲーと呼ばれる作品で自分が好きな具体例をあげますと、「星織ユメミライ」「ゆきこいめると」「フレラバ」「ピュアコネクト」このあたりでしょうか。この作品に(基本的に)共通しているのは、「余計なシリアスを排除して、キャラクターの魅力を引き出すことに全力を注いでいる」点です。シナリオに特別起伏があるわけではない、だがそれが良い、それが萌えゲーのあるべき姿なのだと、自分は思っています。しかし、こういう(自分から見て)萌え一点特化に作られている作品というのが少ないのは事実です。名前は出しませんが、「絵が可愛いのに勿体ない」って感じた作品も過去にありましたし。
まとめ
ゲームジャンルは基本的に個人の心の中にあるものだと思いますが、大多数が同じことを考えている場合には、やはりその心の中で思っているジャンルというものが公に出てくるわけで、気が付いたらそのジャンルが公に浸透している、なんてケースは沢山あります。実際、この一般的なジャンル分けにしても、プレイヤーが増える中で、自然と出来上がってきたものだと思いますし。
今回の記事はあくまで自分の心の中の話ですが、少なくとも自分の心の中でだけでも、明確なジャンル分けを持っておくのは悪いことではないと思います。好きなジャンル嫌いなジャンル、人それぞれあると思いますし、もしかしたら同じジャンルの中でも更に仕分けが発生して、その中で好き嫌いが分かれるかもしれませんし。
感情移入の話も含めて、自分にとっての合う合わないを考えるのは割と楽しいことなんじゃないかと、今回もまた認識した記事でした。(なお完全に自己満足の模様)